あのゴリラ「VPNを使うとダウンロードが遅くなる……」そんな悩みを抱えていませんか?
「VPNを使う=必ず遅い」わけではありません。原因を正しく押さえれば、ダウンロード速度は十分改善できます。
VPN接続でダウンロードが遅いのは暗号化やサーバー距離など複数の原因がある
VPNを使うと通信が遅くなるのはよくある現象です。その主な理由は、暗号化の負荷やVPNサーバーとの物理的距離、サーバーの混雑などが関係しています。




ここでは、ダウンロード速度が落ちる代表的な原因について詳しく見ていきましょう。
- サーバー混雑(利用者が集中している)
- サーバーまでの物理距離が遠い
- 暗号化プロトコルの負荷が大きい
- 元回線が遅い/時間帯の混雑
- 端末性能・MTU・セキュリティソフトなど環境要因
VPNサーバーに利用者が集中すると混雑で通信速度が低下する
VPNは一つのサーバーを多くのユーザーが共有して利用します。
そのため、特定の時間帯(夜間や休日)にアクセスが集中すると、サーバーに負荷がかかり、通信速度が大幅に低下することがあります。
混雑しているサーバーでは、動画の読み込みやファイルのダウンロードが遅くなるだけでなく、接続が不安定になることもあります。
これは無料VPNによく見られる現象ですが、有料VPNでも起こる可能性があるため注意が必要です。
VPNサーバーの所在地が遠いとデータ往復に時間がかかり遅延が発生する
VPNでは、データが一度VPNサーバーを経由してから目的地に送信されます。
このとき、サーバーの物理的な距離が遠いほど、データの往復に時間がかかるため、通信の遅延(レイテンシ)が増加します。
例えば、日本からアメリカのVPNサーバーを利用している場合、日本国内のサイトにアクセスするよりも時間がかかるのは当然です。
この遅延が積み重なると、結果的にダウンロード速度の低下につながります。
暗号化プロトコルの処理負荷が大きいと通信速度が低下する
VPNは通信内容を暗号化して安全に保つ仕組みですが、この暗号化・復号の処理には一定の計算能力が必要です。
特に古いデバイスや処理能力の低いスマートフォンでは、この暗号化プロセスが負担となり、通信速度の低下を引き起こします。
また、使用しているVPNのプロトコルによっても処理速度が異なります。
OpenVPNはセキュリティが高い反面、通信速度が遅めなのに対し、WireGuardは高速通信に適した軽量なプロトコルです。
| プロトコル | 速度・負荷イメージ |
|---|---|
| WireGuard | 高速&軽量で負荷が小さい |
| IKEv2 | モバイル向けで比較的高速 |
| OpenVPN | 高セキュリティだがやや重い |
もともとの回線速度が遅い・利用時間帯の混雑でVPN利用時さらに速度低下する
VPNの通信速度は、もともとのインターネット回線の品質に大きく左右されます。
自宅のWi-Fiやモバイル回線の速度が遅い場合、VPNを利用するとさらに速度が落ちることがあります。
また、インターネットの利用が集中する夜間や週末などは、通信インフラ全体が混雑しやすく、それによりVPN接続も遅くなります。
このような時間帯の利用を避けるだけでも、速度改善が見込めることがあります。
PCやスマホの性能不足やMTU設定不適切・ウイルス対策ソフトの影響で速度低下することも
デバイス側の問題も無視できません。
古いPCや低スペックのスマートフォンは、VPNの暗号化処理が負担になりやすく、速度低下の原因になります。
また、MTU(最大転送単位)の設定が不適切だったり、セキュリティソフトがVPN通信を監視していると、それも通信速度を落とす要因となります。
VPN以外のソフトウェアとの干渉にも注意が必要です。
「回線」「サーバー」「端末」のどこにボトルネックがあるかを切り分けると、改善ポイントが見えてきます。
VPNが遅い時はサーバーやプロトコル変更など簡単な対策で速度改善できる




VPNの速度低下は、いくつかのシンプルな対策によって解消できることが多いです。
ここではすぐに実践できる対処法を紹介します。
空いているVPNサーバーへ切り替えて通信速度低下を回避する
VPNのアプリやソフトには、接続するサーバーを選ぶ機能があります。
混雑していない空いているサーバーに変更することで、通信速度が劇的に改善されることがあります。
自動接続設定ではなく、手動でサーバーを選ぶことで最適な通信環境を構築できます。
特にピークタイムを避けて、アクセスの少ないサーバーを選ぶことが効果的です。
地理的に近いVPNサーバーを選んで通信遅延を減らす
サーバーとの距離は通信速度に大きく関係します。
なるべく日本国内やアジア圏の近いサーバーを選ぶことで、通信の遅延を抑えることができます。
一部のVPNでは、最適なサーバーを自動的に選んでくれる機能もありますが、自分で設定できる場合は近距離サーバーを選ぶのがポイントです。
また、用途によって最適なサーバーは異なるため、複数試してみるのも良いでしょう。
高速なVPNプロトコル(WireGuardなど)に切り替えて通信速度を向上させる
VPNの通信速度はプロトコルの種類によって大きく変わります。
最近では、高速かつ軽量なWireGuardプロトコルを採用しているVPNサービスが増えています。
OpenVPNやIKEv2よりも処理負荷が少ないため、同じ環境でもWireGuardなら高速通信が可能になる場合があります。
設定でプロトコルの切り替えが可能なサービスなら、積極的に試してみましょう。
VPNアプリやPC・ルーターを再起動して接続をリフレッシュする
長時間接続していると、VPNアプリやデバイス側でキャッシュがたまり、通信が不安定になることがあります。
一度VPNを切断して再接続する、またはPCやルーターを再起動することで接続がリフレッシュされ、速度が改善することがあります。
意外と簡単な方法ですが、効果は大きいため試してみる価値があります。
特にVPN利用中に突然遅くなった場合は、この方法が有効です。
Wi-Fi利用時は有線接続やルーターに近づけて通信を安定させる
Wi-Fiの電波は、壁や距離、他の家電製品の影響を受けて弱くなることがあります。
ルーターに近づくか、有線接続に切り替えることで通信が安定し、VPNの速度も向上します。
特に動画視聴や大容量ファイルのダウンロードを行う際は、有線接続の方が安心です。
また、ルーターの設置場所にも工夫が必要です。
「サーバー変更」「プロトコル変更」「再起動」の3セットは、まず最初に試したいお手軽対策です。
VPN速度を根本改善するにはネット環境や設定の見直しも重要




VPNの速度が一時的に改善しても、根本的な原因が解決できていないと再び速度低下に悩まされます。
通信環境全体を見直すことでVPNの速度を長期的に改善する方法を紹介します。
暗号化レベルを調整して通信速度とセキュリティのバランスを最適化する
VPNのセキュリティは暗号化強度に依存しますが、暗号化が強いほど処理に時間がかかり、通信速度が低下する傾向があります。
VPNによっては、AES-256のような強固な暗号化から、AES-128などやや軽量な暗号化方式へ変更が可能な場合があります。
セキュリティと速度のバランスを取るために、必要に応じて暗号化レベルを調整してみましょう。
特に機密性の低い用途(動画視聴やSNS閲覧)であれば、多少暗号化を緩めても問題ないケースがあります。
デバイスや通信設定(MTU値など)を最適化してVPN通信を効率化する
MTU(最大転送単位)の値が適切でないと、VPN通信でパケットの断片化が起き、通信効率が悪くなります。
この問題は、特にIPv6環境やモバイルネットワークで発生しやすいです。
MTU値はVPNの設定や、ルーター・OSのネットワーク設定から変更が可能です。
一般的にはMTU値を「1400〜1472」に設定することで、VPNとの相性が良くなるとされています。
また、デバイスのOSやVPNアプリを最新のバージョンに保つことも重要です。
ルーターの設定を見直し最新ファームウェアに更新して通信環境を改善する
ルーターが古かったり、ファームウェアが最新でないと、VPN通信に対応しきれない場合があります。
ルーターの再起動、ファームウェアのアップデート、VPNパススルー設定の確認などを行うことで、通信がスムーズになる可能性があります。
VPNパススルーは、ルーターがVPN通信を遮断しないようにするための設定です。
また、家庭用の低価格ルーターではVPN通信に負荷がかかることがあるため、必要に応じて買い替えも検討しましょう。
インターネット回線・プロバイダーを高速なものに変更してVPN利用時の速度を底上げする
VPNの通信速度は、元のインターネット回線の品質に大きく左右されます。
もし自宅のインターネットがADSLや低速のモバイル回線であれば、光回線などの高速インターネットに変更することで、VPN通信全体のスピードが向上します。
また、プロバイダーによってはVPN通信を制限している場合もあるため、口コミや評判を参考に、VPNとの相性が良いプロバイダーを選ぶことも重要です。
特にオンラインゲームや動画配信サービスを頻繁に利用する場合は、帯域に余裕のある高速回線が必須です。
セキュリティソフト・ファイアウォールの設定を調整し通信への干渉を減らす
一部のウイルス対策ソフトやファイアウォールソフトは、VPN通信を監視または制限することで、速度低下を引き起こします。
VPN通信を例外設定に追加する、または一時的にセキュリティソフトを停止して速度を確認することで、影響を特定できます。
もちろん、完全に無効にするのではなく、必要な通信だけ許可するように設定するのが安全です。
また、Windows Defenderなど標準搭載のセキュリティ機能も同様の影響を及ぼす場合があるため、注意しましょう。
「VPNの設定」だけでなく、「ルーター」「回線」「セキュリティソフト」まで含めて見直すと、根本的な改善につながります。
VPN自体が遅い場合は高速なサービスへの乗り換えも有効な解決策




さまざまな対策を試しても速度が改善しない場合は、使っているVPNサービスそのものが原因かもしれません。
ここでは、速度重視で選ぶべきVPNのポイントと、乗り換えのメリットについて解説します。
無料VPNは速度が出にくいため高速な有料VPNサービスへの移行を検討する
無料VPNは、ユーザー数が多くサーバーが限られているため、どうしても速度が遅くなりがちです。
また、帯域制限やデータ通信量の上限が設けられている場合も多く、安定した高速通信は期待できません。
通信速度を重視するなら、有料で評価の高いVPNサービスへの乗り換えが有効です。
月額数百円で高速・高品質な通信を得られるので、費用対効果は高いです。
サーバー数・拠点が多くユーザー分散できるVPNを選べば混雑による低速を避けられる
VPNサービスの中には、世界中に数千台のサーバーを持つものがあります。
サーバー数が多いほど、利用者が分散されるため、通信速度の低下を防ぐことが可能です。
また、日本国内の複数拠点にサーバーが設置されているサービスなら、接続先を柔軟に選ぶことができ、混雑を避けやすくなります。
利用目的に応じて、最適なサーバーを選択できる機能も重要です。
最新プロトコル(WireGuardなど)対応のVPNサービスなら通信速度が速い
近年注目されているのが「WireGuard」という高速プロトコルを採用したVPNです。
WireGuardは軽量で処理効率が高く、従来のOpenVPNやIKEv2よりも高速かつ安定しています。
対応しているVPNサービスを選べば、これまでの通信遅延を一気に解消できる可能性があります。
設定もシンプルで、初心者でも導入しやすいのが特長です。
日本国内にサーバーがあるVPNを選ぶと物理距離による遅延を抑えられる
サーバーまでの物理距離が短ければ、データの送受信がスムーズになります。
日本国内に複数のサーバー拠点を持つVPNサービスを選ぶことで、通信遅延を大幅に減らすことが可能です。
特に、日本の動画配信サービスやネットバンキングを利用する際には、国内サーバーが必須です。
また、回線の安定性も向上し、通信が途切れるリスクも低減します。
通信量無制限で速度制限のないVPNなら大容量ダウンロードでも速度が維持される
VPNによっては、一定の通信量を超えると速度制限がかかる場合があります。
通信量無制限かつ帯域制限のないVPNサービスなら、大容量のファイルも安定してダウンロード可能です。
クラウドストレージの同期や高画質動画の視聴、ゲームのアップデートなどにも向いています。
定額制で利用できるプランを選ぶことで、コストを抑えながら快適な通信環境を維持できます。
まとめ: 諦めるのはまだ早い!原因に合った対策でVPNの速度低下は解消できる




VPNを使っていて通信速度が遅くなる原因は、サーバーの混雑、物理距離、暗号化の負荷、ネット環境など多岐にわたります。
しかし、問題の根本を理解し、それに応じた対策を講じることで、通信速度を改善することは十分可能です。
VPN利用で通信が遅くなる要因はサーバー混雑や暗号化処理など複数ある
速度低下の背景には、技術的な要因や環境的な制約が複雑に絡み合っています。
原因を特定することで、適切な改善方法を見つけやすくなります。
まずは自分のVPN環境をチェックすることが第一歩です。
小さな工夫でも、速度改善に大きな差が生まれることがあります。
原因に応じてサーバー変更やプロトコル最適化など対処すれば速度は改善できる
混雑を避けて空いているサーバーに切り替えるだけでも、効果は十分あります。
また、高速なプロトコルへの変更や、通信設定の最適化も有効です。
これらの方法は難しい設定を必要とせず、初心者でも実践しやすい対策ばかりです。
手軽に試せる対策から順に実行していくのがおすすめです。
環境の見直しや高速VPNへの乗り換えといった根本的対策で速度の悩みを解消できる




一時的な改善で満足できない場合は、通信環境自体の見直しが必要です。
高速インターネットへの切り替えや、性能の良いVPNサービスへの乗り換えは大きな効果を生みます。
少しの投資で、快適な通信環境が手に入るなら、その価値は十分あるでしょう。
「VPNは遅いもの」とあきらめる前に、この記事の対策をぜひ一つずつ試してみてください。
- VPNが遅くなる主な原因は、サーバー混雑・サーバー距離・暗号化負荷・元回線・端末や設定など複数要因の組み合わせである。
- まずはサーバー変更・プロトコル切り替え・再起動・有線接続など簡単な対策から試し、必要に応じてMTUや暗号化レベル、ルーター・回線環境も見直すことで、ダウンロード速度の改善が期待できる。
- それでも改善しない場合は、高速プロトコル対応・国内サーバー・通信量無制限などの条件を満たす高速VPNサービスへ乗り換えることで、「VPNでも快適にダウンロードできる」環境を実現できる。



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