へんな鳥「VPNを使うとギガがすぐなくなる気がする…」と感じたことはありませんか?
実際、VPNはセキュリティを高める便利なツールですが、通信量が少し増えるという特徴があります。
本記事では、VPNがどのようにして通信量を増やすのか、その仕組みや原因、用途別の影響、そしてギガの節約術までわかりやすく解説します。
VPN利用でデータ通信量は増えるのか?結論は通常より約5〜15%のデータが追加で発生




VPNを使うと通信の安全性は高まりますが、その分データ通信量が少し増えます。
主な理由は暗号化や経路の変化による追加データが発生するためです。
平均で5〜15%程度の通信量が上乗せされることが多く、使い方によってはその差を感じる場面もあります。
VPNは暗号化・カプセル化の分だけ通信量が上乗せされる(オーバーヘッド)
VPNは通信内容を第三者から守るために暗号化とカプセル化という処理を行います。
この処理の際、通信データに追加の「ヘッダー情報」などが付加されるため、送信される総データ量が増えます。
この追加分を「オーバーヘッド」と呼び、これがギガ消費増加の大きな要因です。
たとえば100MBの通信が実際には110MBになるといったイメージです。
増加率は平均5〜15%程度で、用途次第では体感差は小さい
通信量の増加は平均して5〜15%ほどです。
この程度の増加であれば、Web閲覧やSNSなどの軽い用途ではほとんど気づかない人も多いでしょう。
一方で、動画やビデオ通話などの大容量通信では「増えた感」が顕著になることがあります。
つまり、VPNによる通信量の増加は、用途と使い方によって差が出やすいのです。
データ通信量は、セキュリティ強化とのトレードオフ
VPNで通信量が増えるからといって、それが悪いこととは限りません。
むしろ、それは安全性を高めるために必要なコストとも言えます。
特に公共のWi-Fiなどを利用する場面では、VPNが個人情報の漏洩を防ぐ重要な役割を果たします。
したがって、多少の通信量増加はセキュリティとのトレードオフと考えると良いでしょう。
ギガ消費が問題になるのは元の通信量が大きい使い方のとき
通信量の増加が実際に問題になるのは、もともと大きなデータを使っている場合です。
たとえば、1時間の動画視聴で1GBを使うとすれば、VPN経由では1.1GB近く使うことになります。
この差は1回だけなら大したことはありませんが、毎日のように使うと月間で大きな差になります。
「大容量通信×VPN」の組み合わせがギガ消費の落とし穴になりやすいので注意しましょう。
- VPN利用で通信量は平均5〜15%ほど増える
- 増加分の多くは暗号化・カプセル化などのオーバーヘッド
- 動画・通話など大容量通信ほどギガ消費の差が目立ちやすい
VPNで通信量(ギガ消費)が増える主な原因は追加データと経路の遠回り
VPNによって通信量が増える理由は1つではありません。以下のように複数の要因が関係しています。
通信量が予想以上に増える場合は、これらの原因を1つずつチェックすることが大切です。
原因1:暗号化でヘッダー等が追加され、同じ内容でもデータ量が増える
先述のとおり、VPNは通信内容を守るために暗号化を行います。
その際、通信データの前後に暗号のカギやヘッダー情報が追加されます。
この追加分があるため、まったく同じWebページを見ても、VPN経由では少し多くの通信量を使うことになります。
これが通信量が増える第一の原因です。
原因2:VPNサーバー経由で経路が伸び、再送・待ちが増える場合がある
VPNを使うと、通信はまずVPNサーバーを通ってから目的のサイトに届きます。
この経路の遠回りによって、データが一時的にロスしたり、再送されるケースもあります。
特にサーバーが遠い国にあると、通信の効率が落ちやすくなります。
その結果、通常より多くの通信量が必要になる場合があります。
原因3:プロトコルの制御通信(キープアライブ等)が定期的に発生する
VPNでは接続を維持するために「キープアライブ」などの制御信号が定期的に送信されます。
これらは小さなデータですが、常時接続していると積み重なってそれなりの通信量になります。
常時VPNをONにしている人は、気づかぬうちにこのような通信が発生している可能性があります。
節約のためには、この制御通信も無視できない要素です。
原因4:MTU不一致で断片化・再送が起きると想定以上に増える
VPNを通すことでMTU(最大転送単位)のサイズが変わり、パケットの断片化が発生することがあります。
断片化されたパケットは効率が悪くなり、場合によっては再送が発生してしまいます。
このような状況が続くと、当初の想定よりも大幅に通信量が増えてしまうこともあります。
特に古いVPNプロトコルや手動設定の場合には注意が必要です。
【用途別】VPN利用時のデータ通信量の増え方




VPNによる通信量の増加は、どのような用途でインターネットを使うかによって体感に大きな違いが出ます。
動画視聴やビデオ通話など、もともと大量の通信を伴う使い方ではギガ消費がより顕著になります。
| 用途 | ギガ増加の体感 |
|---|---|
| Web閲覧・SNS | 小(ほとんど気にならない) |
| 動画視聴 | 大(高画質・長時間で差が大きい) |
| ビデオ会議 | 大(毎日使うと月間でかなり効く) |
| オンラインゲーム | 中(ギガより遅延の影響が大きい) |
Web閲覧・SNS中心なら増加は小さく、ギガ消費への影響は軽微
ニュースサイトを読んだり、SNSで画像を少し見る程度の利用であれば、VPNによる通信量の増加はごくわずかです。
たとえば1時間使っても、上乗せされるのは数十MB程度で、ギガの節約を意識する必要はあまりありません。
こうした軽い用途ではVPNを常時ONにしても、ギガの減りを気にする必要は少ないでしょう。
ただし画像の多いSNSやニュースアプリを長時間見続けると、やはり積み重ねで差が出てくるので注意です。
動画視聴は元が大容量なので、+5〜15%でも増えた感が出やすい
YouTubeやNetflixなどの動画サービスは、1時間あたり数百MB〜数GBの通信量が発生します。
このときVPNによる上乗せ分があると、5%〜15%の増加がそのまま数百MBの追加通信に変わる可能性があります。
特に高画質設定(HDや4K)で長時間視聴する人は、VPNの影響を体感しやすいです。
動画を見るときはVPNをオフにするか、画質を下げるなどの対策が有効です。
ビデオ会議は長時間で累積し、月間で数GB以上の差になることもある
ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議は、1時間で500MB〜1GB前後の通信量が発生します。
テレワークで毎日数時間の会議を行う場合、VPNによる上乗せは非常に大きな影響を与えます。
1日2時間の会議でも、月に数GBの通信量差が出る可能性があります。
そのため、会社のルールでVPN必須でない限り、自宅の信頼できるWi-Fi環境ではVPNを一時的にオフにするのも選択肢の一つです。
オンラインゲームは容量より遅延・経路影響が出やすく、通信量増は限定的
オンラインゲームは意外と通信量は少なく、1時間で数十MB〜100MB程度のものも多いです。
そのため、VPNによる通信量増加はそれほど大きくはありません。
ただし、ゲームによってはVPN経由で遅延やラグが発生しやすくなるため、通信量よりもプレイ感に影響が出ることがあります。
VPNを使う際は、通信量よりも応答速度や安定性に注意する必要があります。
スマホでVPNを使う場合、つけっぱなし&大容量用途でデータ消費量は増えやすい




スマートフォンでVPNを常時ONにしていると、知らず知らずのうちにギガが減る要因になります。
特に動画視聴やアプリのバックグラウンド通信が多い人は、VPNによる上乗せが積み重なりやすいです。
常時接続は小さな上乗せが積み重なり、月間で数GBの差になり得る
VPNはつないでいるだけで、前述した制御信号などの通信が発生します。
また、日常のちょっとした通信にもすべてオーバーヘッドがかかるため、1日中ONにしていると少しずつギガを消費します。
毎日100MBの上乗せがあれば、月間で3GBの差になることもあります。
スマホのVPNは「必要なときだけ使う」が基本です。
バックグラウンド通信が多い端末は、VPNの上乗せ分も増えやすい
スマホは画面を閉じていても、LINE、メール、アプリの更新など裏で通信を続けています。
VPNをONにしていると、これらのバックグラウンド通信にもオーバーヘッドが発生します。
その結果、ユーザーが使っていない時間にもギガが減っていく可能性があります。
アプリの通知頻度が多い人や同期サービスを多用する人は特に注意が必要です。
カウントフリー対象がVPN経由で通常通信扱いになるケースがある
一部の通信プランでは「YouTubeやSNSはカウントフリー」となっている場合があります。
しかしVPN経由で通信を行うと、通信元の情報が隠されてしまうため、カウントフリーの判定ができなくなることがあります。
その結果、本来はカウント対象外のはずだった通信がギガを消費してしまうケースもあります。
ギガが減る原因として見落とされやすいため注意しましょう。
モバイル回線は再送が増えやすく、環境次第で増え方がブレる
スマホの通信は電波状況に左右されやすく、安定性が低いとパケットの再送が増えることがあります。
VPNは暗号化処理があるため、再送が起きるとその分すべて上乗せされることになります。
電波が弱い場所ではVPNの通信効率が悪化し、思った以上にギガを使うことも。
移動中のVPN利用はギガ消費を増やしやすいので、必要な場面以外では避けるのが無難です。
VPNのギガ消費を抑える5つの節約術!重要なのは「必要時だけ・軽い設定・見える化」




VPNを便利に使いながらも、ギガの無駄遣いを防ぐにはちょっとした工夫が効果的です。
以下の5つの節約術を意識するだけで、通信量を大幅に抑えることができます。
節約術1:VPNは必要なときだけONにして、常時接続をやめる
節約術2:動画は画質を下げるだけで通信量を大きく削減できる
節約術3:軽量プロトコル(例:WireGuard系)を選ぶと上乗せが減りやすい
節約術4:MTU調整(自動・推奨値)で断片化・再送を抑え、無駄通信を減らす
節約術5:OSのデータ使用量表示でVPN利用時の差分を定期チェックする
節約術1:VPNは必要なときだけONにして、常時接続をやめる
まず基本として、VPNは常にONにするのではなく「使うときだけON」にするのがポイントです。
特に公共Wi-Fiや出先での重要な操作時にだけVPNを使うことで、通信量の増加を最小限に抑えることができます。
アプリやOSによっては「信頼できるネットワークでは自動でOFF」にする設定も可能です。
VPNの自動ON/OFFをうまく活用しましょう。
節約術2:動画は画質を下げるだけで通信量を大きく削減できる
動画を見るときは画質設定を見直すことが重要です。
720p(HD)から480p(SD)に下げるだけで、通信量は約半分になることもあります。
VPNのオーバーヘッドも含めて、合計の通信量を大幅に抑える効果があります。
特にモバイル通信では「高画質」は控えるのが節約の鉄則です。
節約術3:軽量プロトコル(例:WireGuard系)を選ぶと上乗せが減りやすい
VPNのプロトコルには複数の種類があり、それぞれ通信効率が異なります。
最近人気の「WireGuard」や「IKEv2」は、従来の「OpenVPN」よりも軽量でオーバーヘッドが小さい傾向があります。
設定でプロトコルを選べる場合は、できるだけ軽量なものを選ぶのが賢明です。
使用環境によって最適なプロトコルは異なるため、複数試して比較してみましょう。
節約術4:MTU調整(自動・推奨値)で断片化・再送を抑え、無駄通信を減らす
MTU(最大転送単位)が不適切だと、パケットが分割されたり再送されたりして通信量が増えます。
多くのVPNクライアントには、MTUサイズを自動で最適化する機能がついています。
設定画面で「推奨値」や「自動調整」を有効にしておくだけで、通信の無駄が減らせます。
特にモバイル回線では、MTUの最適化が効果を発揮します。
節約術5:OSのデータ使用量表示でVPN利用時の差分を定期チェックする
スマホやパソコンの「データ使用量」画面を見ると、どのアプリがどれだけ通信しているかを確認できます。
VPN利用時と非利用時でどれくらいの差が出るかをチェックすることで、最もギガを使っている用途が分かります。
定期的な見直しが、無駄なギガ消費を防ぐカギとなります。
節約アプリなどを併用すれば、より詳細にデータ管理ができます。
【チェックリスト】VPNでギガが急に減るときの原因切り分け手順(一般ユーザー向け)




「最近ギガの減りが早い…もしかしてVPNのせい?」と感じたときは、以下のチェックリストを順番に確認しましょう。
特別な知識がなくてもできる方法ばかりなので、一般ユーザーにもおすすめです。
手順1:VPN ON・OFFで同じ操作をして、通信量の差分を比較する
手順2:動画・クラウド同期・自動アップデートなど大容量要因を止めて確認する
手順3:サーバーを近い地域に変えて、経路の遠回りを減らして比較する
手順4:Wi-Fi・モバイル回線を切り替え、再送が増える環境かを確認する
手順5:プロトコル変更・MTU設定で改善するかテストする
手順1:VPNのON・OFFで同じ操作をして、通信量の差分を比較する
まずはVPNをONにした状態とOFFにした状態で、同じアプリやサイトを使ってみて、どれくらい通信量が変わるか確認しましょう。
スマホの「設定>モバイルデータ通信」などからアプリごとの使用量を見れば、おおよその違いがわかります。
この比較で、VPNがどの程度ギガを増やしているかが見えてきます。
手軽にできるので、最初に試すべきポイントです。
手順2:動画・クラウド同期・自動アップデートなど大容量要因を止めて確認する
突然ギガが激減した場合は、VPNのせいだけでなく、大容量通信が一時的に発生した可能性もあります。
スマホやPCでクラウドの同期、アプリの自動アップデート、動画の自動再生が動いていないか確認しましょう。
これらの機能はバックグラウンドで大量のデータを消費することがあります。
VPNを通すと、それに上乗せが発生するため、通信量が予想以上に増えてしまう原因となります。
手順3:サーバーを近い地域に変えて、経路の遠回りを減らして比較する
VPNアプリでは接続するサーバーの場所を選べるものが多くあります。
日本からアメリカのサーバーに接続すると、通信経路が長くなり、再送などが発生しやすくなります。
自宅や国内で使う場合は、日本またはアジア圏のサーバーを選ぶのが通信効率を保つコツです。
サーバー変更でギガの減り具合が改善されるか、ぜひ試してみてください。
手順4:Wi-Fi・モバイル回線を切り替え、再送が増える環境かを確認する
通信環境によっては、VPNのオーバーヘッドがより目立つことがあります。
特にモバイル回線では電波が不安定になりやすく、再送が増えてギガが余分に消費されることがあります。
一時的にWi-Fiに切り替えてみると、通信の安定性が上がり、VPNの影響も抑えられます。
自宅ではWi-Fi接続を基本にすると、ギガ節約につながります。
手順5:プロトコル変更・MTU設定で改善するかテストする
VPNにはさまざまなプロトコル(接続方式)があり、通信効率に差があります。
WireGuardやIKEv2は軽量で通信量の上乗せが少なくなる傾向があります。
また、MTU(最大転送単位)の設定を自動にしたり、推奨値に変えることで、断片化や再送が減り、通信量の無駄を防げます。
VPNアプリの設定画面を見直すことで、ギガの消費が改善される場合も多いです。
【よくある誤解】VPNがギガを増やすのはVPNが悪いのではなく使い方で決まる




VPNに関する情報には、誤解も多く見られます。「ギガがすぐ減るのはVPNのせいだ!」と決めつける前に、正しい知識を持つことが大切です。
以下のような誤解をしていないか、チェックしてみましょう。
誤解1:「VPN=ギガ爆増」ではなく、増えるのは基本的に数%〜十数%
誤解2:速度低下=通信量増ではない(速度とデータ量は別物)
誤解3:無料Wi-Fi対策でVPNは有効だが、常時ONは用途を選ぶ
誤解4:通信量を気にするなら設定と運用で十分コントロールできる
誤解1:「VPN=ギガ爆増」ではなく、増えるのは基本的に数%〜十数%
VPNを使ったからといって、通信量が2倍や3倍になるようなことは基本的にありません。
平均して5〜15%程度の上乗せがあるだけなので、使い方によってはほとんど気にならないケースもあります。
ギガ消費の急増は、他の原因と組み合わさった結果であることが多いのです。
冷静に使い方を振り返ってみることが重要です。
誤解2:速度低下=通信量増ではない(速度とデータ量は別物)
VPNを使っていて「なんか遅い」と感じると、つい「その分ギガも増えているのでは?」と心配になります。
しかし、通信速度が遅くなったからといって、通信量が増えるとは限りません。
速度とデータ量は別のものなので、混同しないよう注意が必要です。
体感の問題と実際のギガ使用量は切り離して考えましょう。
誤解3:無料Wi-Fi対策でVPNは有効だが、常時ONは用途を選ぶ
公共のWi-Fiを安全に使うにはVPNが必須です。
ただし、信頼できる自宅や職場のWi-Fiでは、必ずしも常時ONにする必要はありません。
VPNの利用は「必要な場面でON」にすることが、ギガ消費とのバランスを取る上で賢い選択です。
使い方に応じてON・OFFを切り替える習慣をつけましょう。
誤解4:通信量を気にするなら設定と運用で十分コントロールできる
VPNを使うとギガが増えるのは確かですが、それは工夫次第で抑えることができます。
プロトコルを選んだり、動画の画質を下げたり、必要なときだけVPNを使うといった対策を行えば問題ありません。
VPNが悪いのではなく、使い方の工夫が足りないだけというケースが多いです。
正しい知識を持って、上手にVPNを使いこなしましょう。
(まとめ)VPNは通信量が少し増えるが、節約運用でギガ消費は最小化できる




VPNはインターネットを安全に使うための非常に便利なツールです。
確かに通信量は平均して5〜15%ほど増加しますが、その理由はセキュリティ強化のためであり、必要なコストとも言えます。
ギガの減りが気になる場合でも、プロトコル選び、ON/OFFの使い分け、画質調整などの工夫で通信量は十分に抑えられます。
「VPNを使うとギガが足りなくなる」という誤解をなくし、安心・安全・快適なインターネット生活を送りましょう。
- VPN利用で通信量は平均5〜15%ほど増えるが、その多くは暗号化や経路の遠回りによるオーバーヘッドであり、セキュリティ強化のためのコストである。
- 動画視聴・ビデオ会議などの大容量通信やスマホの常時接続・バックグラウンド通信では、VPNの上乗せ分が効きやすく、月間のギガ消費差が大きくなりやすい。
- プロトコル選び・画質設定・MTU最適化・ON/OFFの使い分け・データ使用量の見える化を行えば、VPNを使いながらでもギガ消費は十分にコントロールできる。



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