VPNテザリングが繋がらない?考えられる5つの原因と解決策を徹底解説

あのゴリラ

スマホのテザリング機能を使ってPCやタブレットをインターネットに接続する際、「VPNが繋がらない」「接続できるけどすぐ切れる」などのトラブルに悩まされることがあります。

「テザリング中だけVPNが不安定になる」場合、原因はスマホやキャリアの仕様であることが多く、設定を変えるだけで改善できるケースも少なくありません。

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原因1: AndroidテザリングのNAT仕様で一部VPNプロトコルが通らない

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Androidのテザリング機能には、NAT(Network Address Translation)によるIP共有という特徴があり、これがVPN接続の妨げになることがあります。

テザリングではNATによるIP共有で通信が一段階増える

テザリングでは、スマホが「ルーター」のような役割を果たし、接続された端末にはプライベートIPアドレスが割り当てられます

この時、スマホ内部でNATが行われており、通信が一段階増えることでVPNプロトコルに影響を与えることがあります。

特に複雑なポート変換やプロトコルの透過性が求められるVPNでは、接続エラーが発生しやすくなります。

「スマホ=小さなモバイルルーター」と考えると、VPNとの相性問題がイメージしやすくなります。

L2TP/IPsecなどはNAT環境で接続に失敗しやすい

L2TP/IPsecは、NATを通過するのが苦手なプロトコルです。

特にAndroidのテザリング環境では、NATの影響でUDP 500や4500といったポートがうまく通らず、VPN接続に失敗することがあります。

これは格安SIMやキャリア回線の仕様とも関係しており、状況によっては改善が難しいケースもあります。

OpenVPNやWireGuardならNAT越えで安定接続できる

OpenVPNやWireGuardは、NATトラバーサル(NATを通過する技術)に優れており、Androidテザリング環境でも比較的安定して動作します。

特にWireGuardは軽量で高速な通信を実現できるため、接続性やバッテリー効率の面でも優れています。

VPNが繋がらないときは、まずプロトコルをOpenVPNまたはWireGuardに変更してみましょう。

原因1のチェックポイント
  • L2TP/IPsecでのみ接続エラーが出ていないか
  • Androidテザリング+格安SIMという組み合わせになっていないか
  • OpenVPN / WireGuardに切り替えて改善しないか

原因2: 携帯キャリアがテザリング中のVPN通信ポートを制限している

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テザリング環境下では、通信キャリアが特定のポートやプロトコルを制限しているケースがあります。特に格安SIMや一部のMVNOにおいては、その傾向が強くなります。

格安SIMではUDP 500/4500がブロックされていることがある

L2TP/IPsecで使われるUDP 500や4500ポートは、一部の格安SIMで通信がブロックされていることがあります。

これは、キャリア側がネットワーク負荷の軽減やセキュリティの観点から行っている制限です。

そのため、ポートを変えずにL2TP/IPsecで接続しようとしても、永遠に繋がらないこともあります。

VPN接続先ポートをTCP 443に変更すると通信可能

OpenVPNやWireGuardのように、ポートを柔軟に変更できるプロトコルであれば、TCP 443(HTTPS通信で使われるポート)に変更することで、キャリア制限を回避できることがあります。

TCP 443は、ほぼすべての通信で許可されている標準ポートであるため、VPNも通りやすくなります。

VPNアプリや設定ファイルでポート指定が可能な場合は、積極的に試してみましょう。

「L2TP/IPsecだけダメで、TCP 443のOpenVPNなら繋がる」という場合は、キャリア側ポート制限の可能性が高いです。

モバイル通信に強いVPNサービスを使うと安定する

一部のVPNサービスは、モバイル通信環境での接続性を重視したサーバー構成やプロトコル選択を行っています。

こうしたVPNは、通信が不安定な環境やテザリング時でも高い接続成功率を誇ります。

例えば、WireGuard専用アプリを提供しているVPNや、スマホ向けに最適化されたアプリを提供しているVPNなどが該当します。

契約プランでテザリング自体が制限されている場合がある

一部のキャリアでは、契約している料金プランによってテザリング機能自体に制限があることがあります。

たとえば、「テザリングオプションに加入していない」「速度制限中」などの条件では、VPNどころか通常通信も不安定になります。

あのゴリラ

まずは契約中のプラン内容とオプションを再確認しましょう。

原因3: Wi-FiやBluetoothテザリングではVPNが不安定になる

あのゴリラ

テザリングには、Wi-Fi、Bluetooth、USBの3種類の接続方法がありますが、このうちWi-FiとBluetoothはVPNとの相性が悪いことがあります。

テザリング方式VPNとの相性
USB最も安定・高速
Wi-Fi環境次第で不安定
Bluetooth速度遅く非推奨

Bluetoothテザリングは速度が遅く不安定

Bluetoothはもともと通信速度が遅く、VPNのような常時接続・暗号化処理を伴う通信には不向きです。

通信が途切れやすく、VPN接続中に切断されることもしばしばあります。

速度の遅さからVPNアプリがタイムアウトエラーを起こすこともあり、安定運用は難しいとされています。

Wi-Fiテザリングは電波干渉で途切れやすい

Wi-Fiテザリングは便利ですが、電子レンジや他のWi-Fi機器との干渉、距離の問題などで接続が不安定になることがあります。

VPNは安定した通信を必要とするため、こうしたわずかな中断でも再接続が発生し、バッテリーやデータ通信量を浪費することがあります。

また、スマホ側の電力が少ないとWi-Fiが弱くなる場合もあります。

USBテザリングが最も高速かつ安定している

USBテザリングは、スマホとパソコンをケーブルで直接つなぐ方法で、最も安定した通信が可能です。

通信の遅延や切断がほとんどなく、VPNとの相性も良好です。

さらに、スマホを充電しながら通信できるため、バッテリー消耗の心配も少ないのがメリットです。

VPNが不安定な場合は、まずUSBテザリングに切り替えてみましょう。

「まずUSBで試す」は、テザリング×VPNトラブルの切り分けで非常に有効です。

原因4: スマホOSの仕様でVPNがテザリング先に共有されない

あのゴリラ

スマホでVPNに接続していても、その通信がテザリング先の端末には引き継がれないというケースがあります。これはAndroidやiOSのOS仕様によるものです。

標準テザリングではVPNが他の端末に引き継がれない

多くのスマホは、自端末のVPN接続をテザリング先に共有する仕組みを持っていません

そのため、スマホではVPNが有効でも、PC側ではVPNを通っていない通常のインターネット接続になってしまう場合があります。

これが「VPNが繋がっているはずなのに、IPアドレスが変わらない」といった原因になることもあります。

VPNアプリにテザリング対応機能があるか確認する

一部のVPNアプリでは、VPN接続をテザリング先にも共有できる機能が搭載されています。

たとえば、「共有VPN」や「ルーティング設定」などの項目があれば、それが該当します。

設定を確認し、必要であればサポートページやFAQも活用してみましょう。

共有機能付きVPNサービスを選ぶと接続できることがある

そもそもスマホ側のVPNが、他端末への共有を前提とした仕様になっているサービスを選べば、テザリング先の端末でもVPN経由の通信が可能になります。

この機能はまだ少数派ですが、複数デバイスでの安全な接続を重視する方にとっては非常に有効です。

公式サイトで「テザリング対応」や「VPN共有」などの記載があるサービスをチェックしましょう。

スマホ経由が難しいならPC側でVPN接続する

どうしてもスマホ経由でVPNが通らない場合、テザリングは単なるネット接続手段と割り切り、PC側で直接VPNを接続する方法もあります。

この方法なら、OSによる共有の制限も関係なく、フルスペックのVPN接続が利用可能です。

多くのVPNサービスはPC用アプリも提供しており、簡単に接続できます。

原因5: DNS設定やネットワーク環境の影響でVPNに繋がらない

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通信自体はできているのに、VPNだけが繋がらないときは、DNS(ドメインネームシステム)の設定や、ネットワーク側の制限を疑いましょう。

キャリアのDNSが原因で名前解決できないことがある

スマホやPCが使っているDNSが、VPNサーバーのアドレスを正しく変換できない(名前解決できない)と、VPN接続が失敗します。

これは一部のキャリアDNSで発生する可能性がある問題です。

特に格安SIMや法人ネットワークを使っている場合に起きやすい傾向があります。

DNSを8.8.8.8などに変更すると改善する場合がある

DNSをGoogle Public DNS(8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)などに変更することで、接続が安定するケースがあります。

VPNアプリの設定、またはスマホやPCのネットワーク設定から手動でDNSを指定することができます。

DNS変更は通信速度にも影響するため、VPN接続以外でもメリットがある方法です。

企業VPNでは社内ポリシーで制限されている可能性がある

会社や学校で提供されているVPNの場合、特定のネットワーク環境での利用を制限していることがあります。

たとえば、テザリングや公共Wi-Fiではセキュリティ上の理由から利用できないよう設定されている場合があります。

この場合は、システム管理者に確認して対策を相談する必要があります。

まとめ: 原因を一つずつ潰せば解決できる

あのゴリラ

テザリング中にVPNが繋がらない理由は、OSの仕様、キャリア制限、プロトコルの相性、DNS設定など多岐にわたります

プロトコルやポート変更で接続できるケースが多い

最初に試したいのは、VPNの接続方式(プロトコル)をOpenVPNやWireGuardに変更し、ポートをTCP 443に設定することです。

これだけで、多くの通信制限を回避できる可能性があります。

USBテザリングなど安定した方法に切り替える

接続方法をBluetoothやWi-FiからUSBテザリングに切り替えることで、VPNが安定するケースも多いです。

特に長時間の作業やVPN接続が必須の用途では、USB接続が最も安全で確実です。

それでもダメならVPNサービスやルーターの導入も検討

どうしてもスマホテザリングでVPNが使えない場合は、VPNルーターを使ってネットワーク全体をVPN経由にする方法や、よりモバイル対応に強いVPNサービスへの乗り換えも選択肢に入ります。

VPNは非常に便利なツールですが、テザリングとの相性や制限を理解して正しく使うことが大切です。

今回紹介した原因と対策を一つずつ確認して、快適なVPN利用を目指しましょう。

VPNがテザリング中に繋がらないときは、原因を理解し適切な対策をとることが重要

テザリング中にVPNがうまく繋がらない場合でも、その多くはプロトコルの相性やポート制限、接続方法の違いなどが原因であり、設定の見直しや接続方法の変更で改善できます

まずは原因を一つずつ切り分け、OpenVPNやWireGuardへの変更、TCP 443ポートの指定、USBテザリングの利用などを試すことで、安定したVPN接続を実現できる可能性が高いです。

どうしても改善しない場合は、スマホではなくPCでの直接接続や、VPN共有機能付きのルーター導入など、別の手段も検討してみましょう。

あのゴリラ

原因不明であきらめる前に、今回ご紹介した方法を一つずつ試してみることが、トラブル解決への近道です。

まとめ
  • テザリング中にVPNが繋がらない原因は、AndroidのNAT仕様・キャリアのポート制限・テザリング方式・OS仕様・DNS/企業ポリシーなど複数が絡むため、まずは一つずつ切り分けることが重要である。
  • 多くのケースでは、OpenVPNやWireGuardへの変更、TCP 443ポート指定、USBテザリングへの切り替え、DNS変更など、設定と接続方法の見直しで改善が期待できる。
  • それでも解決しない場合は、PC側での直接VPN接続やVPNルーター導入、モバイル対応に強いVPNサービスへの乗り換えを検討し、原因不明のまま諦めず段階的に対処していくことが大切である。
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